異例ずくめで注文の多い市川海老蔵・麻央挙式披露宴

２９日にザ・プリンスパークタワー（港区）で各界から１０００人もの招待客を招いて行われた市川海老蔵（３２）・麻央（２８）の挙式・披露宴・お見合いパーティー。次代 の歌舞伎界を担うスターの“晴れ舞台”とあって、取材に訪れた報道陣も１５０人強。独占中継した日本テレビは３００人ものスタッフを投入する熱の入れよう だった。

　午前１１時半の宝前式に始まった大イベントは午後１０時過ぎに始まった２ショット会見まで異例の１２時間のロングラン。その舞台裏も“異例”ずくめ、注文も多かった。

　 まず、取材に訪れた報道陣が驚かされたのは海老蔵サイドから言い渡された“ＮＧワード”だった。放送や記事中にその語句を使うなというお達しだが、その語 句というのは「歌舞伎界のプリンス」「風雲児」「天才」「御曹司」。理由については「本人からの申し出」（日テレ関係者）としか明かされなかったが、なぜ いけないのか。

　続いて、取材陣からの“声掛け”とひとりでの撮影禁止が言い渡されたのが香川照之、加藤あい、中村勘三郎、中村七之助、中村獅童、松たか子、戸田菜穂の面々。

「勘 三郎親子と獅童は“大トラ”になるとテレビカメラの前で何をしゃべりだすかわからないから危険という判断では」（マスコミ関係者）というのはわかるが、 「加藤あいや戸田菜穂が“おめでとうございます”の一言もＮＧとは何様のつもりなの？」（他のマスコミ関係者）という声しきりだった。ご祝儀だが、３０万 円包んだというあるタレントは「ワインや料理の豪華さも考えたら、仕方がない相場」という。

　午後１０時から始まった記者会見はなぜか婚約 会見で海老蔵の本名の「孝俊さん」を連発してヒンシュクを買った芸能リポーターの武藤まき子の顔を立てて他がトップバッターを譲った。これに答えた海老蔵 は披露宴で酒を飲みすぎ、「質問がよくわからない」を連発。コップの水５杯を飲み干して酔いざまししていた。新郎がベロベロは珍しい？

　結局、ドタバタの一日は１１時にお開きとなった。

（日刊ゲンダイ2010年7月31日掲載）